ストックフォトにおける『タグ付け』は、検索ヒット率や売り上げに大きく変わる大事な要素です。
売れるタグの付け方や注意点、タグ付けを楽にする方法などをご紹介します。
ストックフォトのタグ付けとは?
その写真を検索してもらうために付ける『キーワード』のようなものです。
どのくらいの量をつければ良いかは各ストックフォトサービスによって違いがありますが、どんな場合でも最低10語。できれば20~30語は付けたいところです。
まずはタグ付けをするうえで、注意点から…
タグ付けの考え方
まずタグ付けの原則として大事な事は『単語で付ける』です。
例えば下のような写真の場合…
『二人で水遊びする子供』とタグ付けしてはいけません。『子供』『二人』『水遊び』といった具合にタグ付けをします。
さらにそこにシチュエーションや場所の『野外』『公園』『水辺』『明るい』『夏』などを加え、さらにその写真から喚起されるイメージ『楽しい』『夢中』『仲良し』『可愛い』なども付けます。
人によって検索ワードは違います。『公園で楽しく遊んでいる子供の姿』といった写真を望んでいる場合でも『子供 公園』と検索する方もいますし、『子供 遊ぶ 可愛い』と検索する方もいます。
自分の写真をダウンロードする可能性のあるユーザーは、どんな単語で検索してくるのか
…を予測してタグを付けるのが売り上げを伸ばす大事なコツです。
一人でも多くのユーザーに検索されるため、さまざまな方向から考えてタグ付けしてみましょう。だからといって『春』『夏』『秋』『冬』と無関係な四季まで全て入れたり、『海』など写真と異なる場所まで入れるのはタブーです。
そして写っているものが少ない写真はついタグが少なくなりがち。例えば…
このような写真では『青空』『空』『雲』など、写っているものだけでは数が広がりません。
そのような時はその写真からどんなイメージを抱くかを想像し、『爽やか』『広大』『清々しい』『解放感』などを追加しましょう。
人によっては青空を見て『悲しい』と感じる方もいるかもいしれませんが、あまり一般的ではないイメージは避けたほうが良いです。
ただしイメージに関するタグ付けの許容範囲はサービスによって異なります。過剰なイメージ表現は違反とされる場合もあるので注意しましょう。
注意点:同義語
ストックフォトサービスによって大きな差がある部分に『表記方法と同義語』があります。表記方法とは『紫陽花』と『アジサイ』と『あじさい』など。同義語とは『母親』と『お母さん』と『ママ』などです。
近年は検索システムも進歩しており、多くのサービスで別表記や同義語でも検索ヒットするようになっていますが、場合によっては同じ意味合いでも複数タグ付けする必要があります。各ストックフォトの注意点や他のクリエイターのタグ付けを参考にして注意しましょう。
タグ付けを楽にするテクニック
ボキャブラリーと想像力さえあれば、20~30では足りないほどのキーワードを写真からひねり出す事は簡単です。
しかし場合によっては適切な単語が思いつかなかったり、表現が偏ってしまう事もあるでしょう。そんな時に使えるテクニックをいくつかご紹介します。
ショッピングサイトを参考にする
風景やシチュエーションではなく、物撮りと呼ばれる『特定の物体の写真』で有効なテクニックです。
例えばお茶を飲む湯呑の写真をアップする場合、ショッピングサイトで検索をしてみると…
このように『湯呑み』『湯飲』『タンブラー』『マルチカップ』など、いろいろな単語が使われています。こういったものを参考にすると、自分では想像しなかった表現、知らなかった呼び方などを参考にする事ができます。
参考にするならばAmazonよりも楽天市場のほうが良いでしょう。お店によってはエゲつないほど「検索されるためだけの単語」を商品名に入れてきていますから。
類語検索サイト
インターネットでは類義語を調べる事ができるサイトが複数あります。
こちらはそのうちのひとつ、『連想類語辞典』です。
先ほど同様『湯呑』で検索した結果です。このように連想される単語を並べてくれます。これはかなり検索結果が少ないほうで、『夏休み』などを入れると大量に単語が並べられます。その中から「これは!」と思った単語をタグとして使用しましょう。
ストックフォトのタグ付け・まとめ
インスタグラムなどのタグ付けであれば独特の言い回しや多少の長文を用いる事もありますが、ストックフォトではいかにして「多くの検索者が使用する単語」を含めるか…が勝負となります。
せっかくあなたの写真を「これは良い!」と思ってくれる検索者がいるのに、タグの不一致であなたの写真にたどり着けない…という悲しい事態を避けるため、あらゆる角度から考えたタグ付けをしておきましょう。