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OMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)から2021年6月25日に発売された『M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO』

広角フェチとして『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』を愛用してきた者としてはもう食いつかざるを得ない…というか、7-14を売ってそっちに乗り換える勢いですよホントにもう。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

注:
映像事業売却により現在はOLYMPUSからOM-Digital Solutionsに社名が変わっていますが、当記事内ではOLYMPUSもしくはオリンパスで表記致します。だって長いんだもの。

これまではオリンパス製マイクロフォーサーズ広角レンズと言えば、2015年6月26日に発売された『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』が代表。…というかコレ以外に超広角のズームレンズは存在しません。
(35mm換算24mmスタートのズームレンズは何本か存在)


いわゆる『大三元レンズ・広角』となり、35mm換算14mmという破綻寸前の焦点距離に加え、全開でもキレッキレの描写が魅力。唯一無二の広角ズームとして愛用者も多く、私もその1人です。

そしてこのたび、まさに『小三元レンズ・広角』と呼べる『M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO』が出てきたわけですよ。オリンパスのレンズ展開は特殊すぎるため、大三元はあれど小三元と呼べるレンズは去年発売された『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO』が初。記念すべき小三元2本目というわけですな。


こいつがとにかくヤバい。

なにがヤバいって7-14mm F2.8に感じていた「物足りなさ」を見事にカバーしているじゃないですか。こりゃもう買うしかないでしょう。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

前述したように標準域の小三元レンズは12-45mm F4.0が少し前に発売されたわけですが、オリンパスには12-100mm F4.0 ISという神レンズがあるせいでインパクトは微妙。ぶっちゃけサイズにメリットを見出せなければ12-100mmを買ったほうが便利という(笑)

しかし超広角はそうはいかない。

35mm換算24mmという焦点距離は昔であれば十分広角だったものの、最近ではもはやちょっと広い標準域のようなもの。インパクトのある画角のためにはやはり20mmを切るような焦点距離が欲しいわけです。

その点、大三元レンズの7-14mm F2.0はフィッシュアイでもないクセに35mm換算14mmというアホみたいな画角で、表現の幅は広がることこのうえなし。

14mmの画角
35mm換算14mm

しかしコイツには『フィルターが装着できない』という野外派には痛い欠点。

そして『望遠端が28mm(35mm換算)まで』なので、最大までズームしてもギリギリ標準域程度。

それらは全て『35mm換算14mm』という特化しすぎた性能ゆえのものではあるのですが、1mm(35mm換算で2mm)を失う代わりにそれらが補えるとしたら・・・どうします?

私もずっと14mmという画角を得られる代償として受け入れてきましたが、ぶっちゃけ「16mmじゃダメなんだ!14mmじゃないと絶対に表現できないんだ!」という機会ってそうそうないんですよね…(汗)

もし『7-14mm F2.8』から『8-25mm F4.0』に変更した場合の『得るモノ・失うモノ』に関して考察してみると…

得るモノ

・フィルターが装着できる。
単純にプロテクトフィルターが付くだけでも精神衛生上とても良いうえに、簡単にNDフィルターも使える。

・35mm換算50mmまで撮れる
レンズ交換無しで標準域まで入れるのは思っている以上に便利。

失うモノ

・広角端が14mm→16mmになる
超広角域は1mmの差でかなり印象が変わるが、16mmでも十分すぎる。

・F値が2.8→4.0になる
高感度耐性が弱いマイクロフォーサーズで暗くなるのは痛いが、この程度ならばどうにかなるレベル。

・伸びる
これはあくまでも好みの問題。個人的にズームで伸びるレンズは嫌い。

…と、どう考えてもメリットのほうが大きいわけです。
(描写性能に関しては除外)

こりゃもうね、買い替えるの一択でしょう。もはや上位互換のような気分ですよ(大三元→小三元なのに)。

7-14から8-25に買い替え決定

…というわけで最終的な結論は試し撮りをしてからになりますが、もう『7-14mmから8-25mmに買い替え決定』で心は決まったようなもの。

OLYMPUSからOMデジタルソリューションズに変わってからというもの、出てくるのは『存在意義が見いだせない標準ズーム』『ひゃくまんえんのバズーカ砲(初の白玉)』、はたまた『需要があるのか謎のPEN新機種』だったりでいまいちモチベーションが下がっていましたが、これで俄然新会社を応援していく気になりましたぞ。

あとは予算を工面しないと…。