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ついに待ちに待ったOMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)の新製品『OM SYSTEM OM-1』が2022年2月15日に発表となりました。

OM-D E-M1 Markⅲの時は正直ガッカリ。前回のカウントダウンは新ブランドの発表だけ…と肩透かし。今か今かと待ち続けた新フラッグシップ機がやっと出てきたわけです。

今回は購入を検討しているユーザー目線で『E-M1 Markⅲと比較して、大きくどこが変わったのか』を重点的に見てみようかと。

OM SYSTEM OM-1


OM SYSTEM OM-1

発売予定日:2022年3月31日
参考価格:¥278000(公式ストア)

E-M1 MarkⅲとE-M1 Markⅱは外観がほぼ同一でしたが、今回は名称がOMと変わったこともあり少々雰囲気が変更。

前後のダイヤルは埋め込みとなり、シャッター周りはE-M1Xに近い雰囲気に。軍艦部はこれまでより水平。ざっくり言うとゴツくなっている印象ですな。

そして予想外に『OLYMPUS』のロゴがペンタに押されています。

今回はオリンパスから継承した技術とOMデジタルソリューションズで新たに開発した技術の融合…という事で、ダブルブランドネームを採用したのこと。

何が変わったOM-1

ではでは。

趣味のライトユーザーと仕事として使用するプロ、両方の側面から特に気になるであろう部分を項目ごとに追ってみましょう。

新開発センサー(画素数は据え置き)

画素数はE-M1 Markⅱ・ⅲと変わらず、有効画素数2037万画素。もちろん4/3型(マイクロフォーサーズ)。

個人的には有効2400万程度になる事を期待していたので少々残念ですが、今回は裏面照射の新型センサー。

開発陣いわく「画質と高感度耐性のバランスで悩んだ末、最も望まれていた『高感度耐性』に比重を置いて今回の形になった」とのこと。

なるほど。

素人考えではつい『画素数が多いカメラ=良いカメラ』と思いがち。しかし画素数が増えれば高感度耐性が悪くなるのは当然。高感度に特化させたSOMYのαSシリーズなんて数字的には二世代前のコンデジ程度ですからな。

それよりもマイクロフォーサーズ最大の弱点と言っても過言ではない高感度耐性。ならば画素数据え置きでも高感度耐性を上げてもらったほうが、こちらとしても正直助かりますな。

なお常用感度もISO6400からISO25600と跳ね上がり。ただしこれは数字だけでは判断しかねる(実際に使用してみると常用できるレベルではなかったり)ので、あとは実写で確認…といった感じかと。

ぶっちゃけ画素数にこだわりたけりゃ『ハイレゾショット』を使えば済む話ですからね。もちろん手持ちハイレゾにも対応しています。
(手持ちで50M、三脚で80M)

エンジンも新開発

センサーに付随する部分として、エンジンも新型『TruePic X (トゥルーピック エックス)』を搭載。

E-M1 Markⅲで一応『TruePic VIII』から『 TruePic IX 』にはなったものの、それ以外がほぼ同じだったので飛躍的な進歩は感じず。カメラ事業売却のごたごたで停滞していた開発がやっとマトモになってきた感がありますな。

なおE-M1XはTruePic VIIIをダブルで搭載でしたが、『TruePic VIIIx2』と『TruePic X』どちらが上なのか?という質問に対し開発陣は…

「E-M1XでのTruePic VIIIx2の方式は家で言うならば増築。TruePic Xは新たに設計した大型住宅のようなものをイメージをして頂きたい」

といった旨のコメントをしています。ほほう。

E-M1Xは『子供が生まれて部屋数が足りなくなった(新たな機能を搭載して足りなくなった)ので追加で建て増し(1個センサーを追加)』といったイメージで、今回は最初から大家族が住めるような大きな家にした、というわけですか。よくわからんがとりあえず増築よりは住みやすそうですな。

連射オバケ復活

E-M1 Markⅱが登場時にはそのケタ外れの連射性能から『連射オバケ』などと呼ばれたりしたものですが、他メーカーも連射性能を高めてきた事で近年は特に連射性能に特化したというイメージは無し。

しかし今回はヤベぇ性能ですよ。

『AF/AE追従で秒間50コマ・ブラックアウト無し』

という、頭おかしいんじゃないかと思うようなオバケっぷり。

ちなみに1枚目AF固定ならば秒120コマ(ブラックアウト無し)。使わんけど。

連射で気になるのはバッファ詰まりの問題ですが、「50コマならば2秒程度」だそうな。ほほう。

さらにこの50コマはプロキャプチャーモードでも併用できるとの事なので、鳥撮りなどで力を発揮してくれるのでは。

EVFも一新

個人的に非常に嬉しいのがEVFの変更。

これもずーっと二世代前のものを使い回されていましたから。

これまでのLED236万ドットから、ファインダー倍率 0.83倍 (35mm判換算)のOLED(有機EL)576万ドットに大幅性能アップ。表示遅れも0.005秒で120コマ/秒と向上。

さらにアイカップの形状も変更され、やや正方形に近い形に。これも嬉しい。

ちなみに背面の液晶モニターも104万ドットから162万ドットに性能アップしています。

手振れ補正は据え置きだが性能アップ

オリンパスの伝統であった強力な手振れ補正はそのまま据え置きで7段(シンクロ時8段)。

しかしこれまた開発陣いわく「ピッチとヨー方向はそのままだが、回転ぶれの性能は向上している」とのこと。

なんでも各メーカー共通で使用する『〇段』という表示はピッチとヨー(縦と横の振り)の補正数であり、回転(シャッター押し込み時にズレる動き)ブレの補正に関しては数字に反映されないそうです。

フォーカス・測距点も向上

これまでは『クロスタイプ位相差AF(121点)・コントラストAF(121点)』だった測距点は『クロスタイプ位相差AF(1,053点)・コントラストAF(1,053点)』に向上。

ここを掘ると長くなるので割愛しますが、追尾AFや被写体認識等も大幅に使い勝手が良くなっているようです。

IP53対応、防塵・防滴設計

オリンパスの最大のウリといっても過言ではない『過剰なまでの防塵・防滴性能』はさらに向上。これまでの『IPX1』から『IP53』というよくわからん性能になっています。

オリンパス機は土砂降りだろうが雪の中だろうが砂埃だろうがおかまいなしに使用できる点が強みでしたが、そこがさらに向上って…もはやドコに行けと。

バッテリーはBLX-1に変更

ここは個人的に痛い。

バッテリーはE-M1 Markⅱ/ⅲ、E-M1Xで採用されていたBLH-1からBLX-1に変更されました。

端子の向きがわかりづらい長方形BLH-1から、E-M1で使用されていたBLN-1のようなカマボコ型に戻ってサイズがやや小さめに。容量は2,280mAhに増量。

バッテリー1個で事足りる方は良いですが、仕事で使うならば最低でも2個は必須。そうなるとまた買いなおさないといけなきゃいけない…。しかもバッテリーはアホみたいに高い…。

そして二台持ちで行動する場合、メインとサブが同じバッテリーでないと荷物が増えるし使い勝手が悪い。OM-1を二台持てば良いのですが、しばらくはOM-1とE-M1 Markⅱ(ⅲは買いませんでした)になるのでちょっとへこみポイントでしたな。

今回は『買い』の一択


1記事では紹介しきれないほどの変更点を抱えて登場した『OM SYSTEM OM-1』という機種。

新フラッグシップ機を出すたびに驚きの性能を見せつけてきたオリンパスもカメラ事業売却によって失速。しかしOMデジタルソリューションズとして新たな再出発を感じさせる一機なのではないかと。

個人的に今回は『買いの一択』

…ということで早速私も予約しました。

残念ながら細々と喰っているプロのため、手元に実機が来るのは発売日当日ですが・・・後日また細かい点や使用感などを垂れ流したいと思っていますので、どうぞお楽しみに。