【当ページには広告が含まれています】

ついに待ちに待った『OLYMPUS OM-D E-M1 Markⅲ』が発売となりました。本当であればすぐに食いつき、その性能や諸元、Markⅱとの比較などをしてみようと思っていたのですが……実はまだ購入を控えています。うむむむ…。

OLYMPUS OM-D E-M1 Markⅲ

OLYMPUS公式ページ
OLYMPUS OM-D E-M1 Markⅲ

はい!見た目まんまMarkⅱです!(笑)いえ、モデルチェンジのたびにあっちこっち変更されても使い勝手が悪いので、形状が同じ事に関しては何も文句はないんです。

モードダイヤルからi-AutoやARTが無くなったのも実に好ましい。仮にもフラッグシップ機なのですからそんな機能を愛用する人間が持つようなカメラではありませんし。それらを削除してC4とバルブを追加してくれたのはファインプレーでしょう。

とりあえず小難しい諸元は公式ページや小難しい情報サイトで調べてもらうとして、『カメラで戯言三昧』らしくざっくり素人目線で変更点と感想を並べさせて下さい。

なお実機をテスト使用する機会がありましたので、追記を加えました。

Markⅱからの変更点と比較

外観はほぼ同じ!!
サイズは約134.1mm(W)×90.9mm(H)×68.9mm(D)と、完全にMarkⅱと同一。
重量は6g重くなって504g(本体のみ)です。

ボタン類はちょっと変更があり、これまで『MENU』だった部分が『INFO』に変わり、『INFO』だった部分がジョイスティックに。じゃあ『MENU』はどこに?と思ったら背面左上に移動しています。
初代→MarkⅡになった際、『今までプレビューボタンだった位置にMENUボタンを配置』というのが非常に紛らわしく、慣れるまで押し間違い連発だったわけですが…またそういう思いをしろ、と…。

追記)
実機を使用したのですが、使い勝手に関してはあまり違和感なし。別にジョイスティックがなくとも『ファインダーを覗いたまま十字ボタンでポイント移動』で問題を感じていなかったのですが、たしかにスティックのほうが素早くポインティングできるような気はします。
センサーは同じ!!
4/3型Live MOS センサー
カメラ部有効画素数 2037万画素
…これが最大の「購入を控えている理由」です。

ただでさえ「映像事業を売却する」とか噂をたてられるオリンパス、お財布的に厳しいのもわかります。センサーを変更するには大変なコストとリスクを抱えるというのも理解しています。

しかし…しかし…。センサーの進化を多くのユーザーが待ち望んでいたのも事実。
最上位機である『OM-D E-M1X』と同じセンサー…と言えばそれなりに聞こえますが、それすなわちE-M1 Markⅱと同じ。つまり2016年発売機種のセンサーですよっ。
たしかに当時から飛びぬけた性能を誇るセンサーですから、今も現役として使用できないわけではありません。それだけMarkⅱが完成されていたという事なのでしょう。

しかし時期モデルが発売となる3年後まで使えと言われると…要するに『10年間同じセンサーを使え』という事なんですよね…
EVFも同じ!!
アイレベル式液晶ビューファインダー
約236万ドット
ここはまぁ…MarkⅱのEVFに不満が無いならば良いかと。

しかし今では旧式と言われても仕方のないEVFですので、ココくらいは変えてくるべきだったのでは…といった感が拭えません。

追記)
予想通りというかそのままというか、実機は何も違和感なく使用できました。
そりゃ同じモノですから(笑)
エンジンは最新!!
TruePic IX
E-M1Xに搭載されていた『TruePic VIII』からさらに高速処理が可能な新型エンジンへ。

E-M1X同様『ライブND機能』が使用できますが、『インテリジェント被写体認識AF』は使用できません。あちらはデュアルエンジンでしたから。

単純にMarkⅱと比較すればエンジンは進化しています。ここは素直に喜びましょう。

追記)
ちょっとした動作でも「サクサク感」が増している気がします。『撮影→背面モニタで確認→設定変更→撮影』もスムーズ。残念ながら『ライブND』と『星空AF』は試す機会がありませんでした。
手振れ補正は進化!!
ボディー内補正で7.0段!
オリンパスと言えば手振れ補正、手振れ補正と言えばOLYMPUS。ではOLYMPUSと言えば?
…そう、手振れ補正です。

E-M1X同様にボディー単体で5軸7段の手振れ補正になりました。
Markⅱが5.5段だったので、ここもしっかりと進化。

しかし…あくまでも個人的な意見を言ってしまってもイイですか?どうも「手振れ補正段数」だけで盛り上がっているアマチュアが多いような気がしませんか?
使い方は人それぞれですので、この「7段」という部分に光を見出す方もおられるでしょう。しかし私の使用環境では「5段あれば十分」というのが正直な感想です。

まぁ数が多くて困るもんではありませんし、段数が増加するのは良い事ですよ!

追記)
ここはもうMarkⅱの時点で「かなり雑に扱っても手ブレ無し」といった空気が漂っていたので、さらに保険が手厚くなったようなもの。トコトコ歩きながら100mm(35mm換算200mm)でバシバシ撮れるというのは…よく考えると恐ろしいですな。

E-M1 Markⅲ正式発表・あとがき

上記以外にも細かいトコで変更点や改善点があり、Markⅱでの些細な欠点を地味に潰してきた印象はあります。以前よりも痒い所に手が届くようにもなっています。

しかしぶっちゃけ言ってしまえば…

『進化』というよりも『変更』、マイナーチェンジの域を出ない

…という印象が拭えません。

ちなみに肝心の発売日と価格は…

2020年2月28日発売予定
店頭実売予想価格はボディのみで21万円前後

となっています。

もちろん安い事は悪い事ではありません。…が、あくまでも個人的には『あと5万高くても良いから、痺れるような進化を見せてほしかった』というのが正直なところ。

E-M1Xが出てきた時に、最新機能を搭載してE-M1Xシリーズを発売。その後、ほぼ同じ性能を小型化したものとして新型E-M1を発売という流れになってしまうのでは…という嫌な予感がしましたが、今回のMarkⅲはそれに近い形となってしまいました。

『E-M1X、E-M1、どちらもフラッグシップとしてダブルラインで展開していく』というのはそういう事じゃないと思っていたんですけどね…。

結論として、私は今回の『OLYMPUS OM-D E-M1 Markⅲ』はしばらく様子見です。

なによりシルバーモデル至上主義者ですので、そちらの展開があればまた検討するという事で。

もちろん『新型が出ればとりあえず買い替える』というスタンスの方からすれば、確実にMarkⅱよりも進歩はしていますので買って損はないでしょう。しかし私は『ボディの買い替え』=『数年に一度のビッグイベント』と捉えていますので、20万円出して飛びつくようなものではありませんでした。

楽しみにしていたんですけどねぇ。オリンパス神からの愛ある放置プレイだと思って、このまま『OLYMPUS OM-D E-M1 Markⅳ』を待つかもしれません…。

コメントを残す