『オリンパス生誕100周年記念モデル・全世界2000台限定』という、希少なのかそうでもないのか微妙な展開のOM-D E-M1 MarkⅡシルバーモデル。無事に手に入れる事ができましたので、外観やカラーリングを中心に素人目線でゆるーくレビューを。
病的なまでのシルバー至上主義のため、本当ならば予約して発売日に手に入れたかったのですが…諸事情によりちょっと遅れて中古未使用品での購入となりました。
OM-D E-M1 MarkⅡシルバーモデル
OLYMPUSの限定色と言えば、OM-D E-M5 MarkⅡで『全世界7000台限定・チタニウムカラー』というモデルが発売されたことがあり、そちらは非常に限定感溢れる仕様で本革のストラップ&カードケース、さらにはナンバリングの入ったオーナーズカードまで同梱という豪華っぷりでした(E-M10でも同様の限定モデルが発売された事があります)
…しかし何を思ったか、このE-M1シルバーモデルが従来品と異なるのは本当にボディカラーのみ。ブラック発売から2年以上も経過しE-M1Xと同時発売となるも、性能的な中身は従来のMarkⅡと完全に同じ。箱もブラックの箱と完全に同一、同梱品も同じという…。
7000台でナンバリングカードが入っているのに2000台で無し!?せめて箱に「オリンパス生誕100周年」といった感じのシールぐらい貼ってくれても良いのでは!?…と思うのですが、もはや記念モデルなのか疑いたくなるほどにシレーっとした仕様。ぶっちゃけ…
全く限定感の無い、限定品
となっています(笑)
いろいろ大人の事情はあるのでしょうが、どうも最近のオリンパスは熱心な信者を失望させるような事ばかりしている気が…。
注!)『初代E-M1』のシルバーモデルが1年遅れで発売された際、性能はブラックと同じとされながらもシャッター機構が改善されている…という事がありましたので、もしかしたら目に見えない部分で何か変わっている可能性はあります。
外観
スペック的な部分は従来のE-M1 Markⅱと同じですので、性能的なレビューや情報は今更必要ないかと。
シルバーモデルならではのカラーリングを中心に、E-M1初期型シルバーモデルと比較しながら見てみます。
明るいシルバーだった初期型に比べ、暗く落ち着いた色味で過去のチタニウムカラーモデルに近い仕上がりのMarkⅡ。デザイン的にもマッチョ感がアップしているので、この色味はよく似合っています。
しかし…レリーズボタンやダイヤル類がツヤツヤで光沢ある素材なのがいただけない。プラスチッキーで安っぽい印象を与えています。ココはマットな色合いにして欲しかったですな…。
背面は軍艦部以外は全て黒色となっており、初期型と比べてるとだいぶ異なる雰囲気。
プレビューボタンの位置が下にずれ、同じ位置にMENUボタンがきているせいで、慣れるまで何度もメニュー画面を開いてしまいました(汗)
各ボタンの押し感はMarkⅡのほうが深く、レリーズも同様。ダイヤルは類だいぶ軽くなっている気がします(個体差の可能性もあり)
ちなみに言うまでもありませんが、背面液晶はチルトからバリアングルに。便利っちゃー便利なのですが、私はチルトのほうが好きでした。
細かいトコですが、前面2つのファンクションボタンまわりもシルバーからブラックに変わっています。とにかく全体的にシルバーの面積が減りました。
ダブルスロットになったせいで右側だけ吊り金具が上面に移動しているわけですが、コレ違和感ないですか?私はストラップを使用しないので三角パーツまで取り外しているので良いですけど…。
その他
その他の部分、シルバーモデルだけに限った話ではないですが、ちょろっとだけ。
同梱フラッシュは相変わらず可愛いサイズですが、左右180℃上方向90℃の首振りタイプ「FL-LM3」に変更。
初期型に同梱されていた「FL-LM2」のように端子を守るカバーはついておらず、むき出し状態。しかし接続する際はホットシューカバーを外すだけなので楽になりました(初期型は本体側のコネクターカバーを外す必要あり)
バッテリーはBLN-1からBLH-1へ変わり、ややデカく重く大容量に。撮影可能枚数が増えたのは純粋に嬉しい事です。
しかしバッテリーの形状に前後がなくなり、逆向きでも入ってしまうようになったのは残念。暗い場所でのバッテリー交換など、手の感覚だけでササッと交換できなくなってしまいました。
E-M1 MarkⅡは安心のダブルスロット。振り分け設定にすることにより『カード1にJPEG・カード2にRAW』といった記録もできます。ただし、私はココで非常にマヌケな勘違いをしていまして…。そんなアホウは私くらいでしょうが念の為に個人的な注意点を。
- 削除が面倒くさい
- プレビューカードは1もしくは2で指定しておく必要があり、画像削除しても消えるのはそのカードのみ。
『1にJPEG・2にRAW。プレビューは1』という設定にした場合、プレビューから削除してもカード2のRAWは全部残ったまま。両方消したい場合はメニューからプレビューカードを切り替える必要があります。これが地味に面倒臭い。
バババーッと撮影して、自宅で取捨選択するようなやり方であれば問題ないと思いますが、現地でこまめに「コレはいらないな…」とやるスタイルの場合はご注意を。
- アートフィルター併用のRAW保存
- ココも愚かな勘違い。
本来RAW記録するならば現地でアートフィルターなど使用する必要はないのですが、その場で補正された画像を見せたかったりする場合に、アートフィルターを使って撮影する事ってありませんか?
さきほど同様『1にJPEG・2にRAW』の設定をしていても、アートフィルターを使用した場合は強制的に『1にJPEG(フィルター効果あり)+RAW・2にもJPEG(フィルター効果あり)+RAW』の記録となります。要するにアートフィルターを使用すると、メインだろうとバックアップだろうとRAW単体記録ができないんです。
そりゃシングルスロットであれば「アートフィルター使ってRAWのみ記録」なんて本末転倒でありえない話ですが、ダブルなのだから『1にJPEG(フィルター効果あり)・2にRAW』という記録形式に対応してくれても良かったのではないか…と。
…というわけで、私は普通に『2枚にJPEG+RAWで同一記録・1枚はバックアップ用』という使い方になっています。
OM-D E-M1 MarkⅡ シルバー
レビューあとがき
せっかくなのでE-M5(初期型)にも入ってもらって記念撮影。こうやって見ると、やはりE-M1 MarkⅡはゴツくて重厚感がありますな。
そして追記。ついにOM-D E-M1 MarkⅢが発売となりました。中身に関してはあれこれと物議を醸しているので触れませんが…やはり私としては気になるのが『シルバーモデルの展開』です。
またもや台数限定でくるのか、というか果たしてシルバーモデルが出るのか…。
Markⅱのシルバーはブラックモデル発売から2年以上経過してから、しかも100周年記念という特別な節目があっての発売でしたし、そのパッケージングや同梱品にも全く愛が感じられない。…こりゃMarkⅢのシルバーは期待できないのでは…(汗)
…というわけで、私はこれからもずっとMarkⅡシルバーを相棒とし、仕事に趣味に楽しんでいくつもりです。
…とか言ってて、1年足らずで『OM-D E-M1 MarkⅢ シルバー』なんて出てきたらどうしましょ…。