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私は本業がストックフォトグラファーなのですが、収入の約半分が『Adobe stock』での販売。やはりアドビは他ストックフォトとは売れ行きが違いますからな。

そしてどうやらアドビストックにもPixtaのような『投稿枚数の制限』が導入されるようです。
おおお、生成AIの台頭で何かしらの規制が来ると思ってはいたが、ついにきましたか。

アドビストックからの投稿制限に関するメール

先日、Adobe stockから以下のようなメールが届きました。

As part of our continued efforts to maintain a diversified, high-quality collection, we’re updating our submission limit policy on Adobe Stock.

You may notice a change to the amount of content you can submit, and how often. Your submission limit is based on a variety of factors related to your account, performance and approval rates.

When you reach your weekly submission limit or the maximum amount of allowed content pending moderation, you will experience a temporary pause before you can submit additional content.

アドビストックからの連絡は常に英文ですが、今はメールソフトで一発翻訳できるので全く怖くない。良い時代になりましたな。

翻訳すると…

多様で高品質なコレクションを維持するための継続的な取り組みの一環として、Adobe Stock の投稿制限ポリシーを更新いたします。

投稿できるコンテンツの量と頻度が変更されたことに気付くかもしれません。投稿制限は、アカウント、パフォーマンス、承認率など、さまざまな要因に基づいて決定されます。

週あたりの投稿制限、またはモデレーション保留中のコンテンツの最大投稿数に達した場合、追加のコンテンツを投稿できるようになるまで一時的に停止されます。

とのこと。
ざっくり要約すると…

①アドビストックに投稿できる枚数に制限をかけますよ。
②制限数はそのアカウントの売れ行きや審査通過率によって変化しますよ。
③1週間あたりの投稿と審査中の画像枚数に制限がかかり、上限に達したら一時停止になりますよ。

・・・という意味ですな。詳しくは不明ですがPixtaに似たような形になりそうです。

今はAIで生成した画像を大量投入するクリエイターが増えていますから、これは当然な対応と言えるでしょう。むしろ遅すぎたくらいですよ。

クリエイターはどう対処すべきか

あくまで『投稿制限ポリシー変更のお知らせ』なので、上記のメールを受信した翌日、2025年5月21日現在ではAdobe stockに変化はありません。

いつから変更になるのかは記載されていませんし、制限内容に関しても現段階では不明です。

Adobe stockは今年の4月あたりから『アドビコレクションで類似するコンテンツ』という理由での審査落ちが連発しており、海外クリエイターの間でも大きな話題になっていましたが、この変更につながる動きだったのでしょうな。

制限枚数がどの程度になるのかにもよりますが、今後は投稿作品をさらに精査し、クオリティの高いものだけを投稿していく必要が出てくるかもしれません。

・・・・・とはいえ、アドビはどこぞの審査ザルのド素人向けストックサービスとは違い、これまでも下手な鉄砲数撃ちゃ当たるの戦法が通じる場所ではありませんでしたから。
AIで大量生成して投入していたクリエイターや、これから同様の手口で稼ごうと思っているクリエイターには痛手でしょうが、しっかり自分の写真や自作イラストを主軸として勝負しているクリエイターにとってはそれほど変わらない…いやむしろ好ましい形なのではないかと。

なにはともあれ、私も収入ベースを上げるために写真と並行してそれなりの枚数の生成画像を投稿していましたし、今後の動きに注視していく必要はあるようです。

上記のメールを受信してから数日経過しましたが、徐々にではあるものの『アドビコレクションで類似するコンテンツ』での審査落ちが減ってきています。

このまま審査基準がこれまでに近い形に戻り、生成AIで無差別に大量投下してくるクリエイターに対しては枚数制限による規制で対応する・・・という流れになるのであれば、個人的にはとても好ましい状況です。

生成AIを使用したスパムクリエイターへの対応策はどこも苦慮しているようですが、どうにか良い形に落ち着いて欲しいものですな。