カメラだけに限らず、専門用語というものは「なんじゃそりゃ」な単語がよく使用されるものです。
そんな中で、今回は『ケラレ』について。
まるでお肌の美容成分のようでもあり、ゲームに出てくる魔法のようでもあるケラレ。
そんなケラレについて、素人目線でゆるーく解説致します。
ケラレとは?
レンズフードやフィルター枠などが画面の隅に入り込み、黒く映り込んでしまう事を言います。
この写真でいうならば左上と左下。このように四隅の角に発生します。
1ヵ所だけの場合が多いですが、原因によってはこのように2ヵ所ケラレたりもします。
基本的には広角レンズのほうがケラレやすく、ズームレンズの場合は広角端を使用した時だけケラレる…といった事もあります。
ケラレの原因
まずはレンズフードが原因の場合。
しっかりとそのレンズに適合する純正フードを正しく装着すればケラレは発生しません。したら大変です。
しかしうっかり曲がって装着してしまったり、よくわからない魔改造を施したりするとケラレが発生する可能性があります。
互換品とされている安いレンズフードを使用した場合などもケラレる事があります。純正品はただのプラスチックのクセにアホみたいな価格だったりしますが、できれば純正品を使いましょう。もちろん互換品でも全く問題ないものは多数あります
そしてケラレの原因として最も多いのがレンズフィルターによるもの。
しっかりと径が適合するフィルターを装着しても、厚みや相性などによってケラレが発生することは多々あります。
ちなみに上の一例写真もフィルターによるケラレです。
広角レンズでフィルターを二枚装着などした場合などはケラレる可能性は高くなります。事前にしっかりと白い壁などでチェックしましょう。
ケラレ対策
レンズフードは適合する純正品を使用する。フィルターは使用しない。そうすればケラレる可能性は全くないと言っても良いです。
しかしそうはいかないのがカメラ道。
時には「なんでこんなプラカップみたいなものが何千円もするのよ!」と奥様に怒られ、泣く泣く中国製の互換品を購入することもあるでしょう。
そしてフィルターを使用できるというのはコンデジにはない一眼ならではの醍醐味でもあります(一部コンデジはフィルター装着できますけど)。
フードはまぁさておき、フィルターを使用する場合は「薄型フィルター」と呼ばれるものを使えばケラレる可能性を低くする事ができます。モノによっては極薄型フィルターとなっている商品もあります。
まるでコンドー・・・・
ケラレとは?原因と対策・まとめ
「フィルターが使える仕様になっているのに、どうして装着するとケラレるんだ!おかしいだろ!」と荒ぶってみても何も解決はしません。素直にフィルターを変えるなり、諦めるなりしたほうが健全です。
ケラレは突発的に発生するような問題ではありませんので、しっかり原因を探って対処していきましょう。
なおNDフィルターには可変式といって、クルクル回して効果を増減できる便利タイプがありますが、そういった商品は単独のNDフィルターよりも厚い場合があります。ご注意下さい。