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全国のオリンパシストの皆様、こんにちわ。ついでにパナ使いの方もこんにちわ。

今回はマイクロフォーサーズ持ちの宿命ともいえる『フルサイズ機とのセンサーサイズの差』にまつわるアレコレです。

有意義な情報記事などではなく、ものすごく個人的な意見や見解になりますので…ただの戯言だと思っていただければ良いかと。

特にセンサーサイズ至上主義のN&C持ち、果てはS持ちの方には鼻で笑いたくなる内容でしょうから…。

フルサイズとマイクロフォーサーズの違い

そんな事は言われなくても知ってるよ…と言われてしまいそうですが、一応二つの規格の違い、それぞれの良いところを素人目線でゆるーくご紹介。博識な方はびゅーんとスライドして飛ばしちゃって下さい。

フルサイズの強み

・センサーサイズがデカいので画質が良い。

・がっつりボケさせたい場合に有利。

・良いカメラを使っている…という満足感。

画質は言うもがな。もちろん機種によって差はありますが、大きく引き伸ばした際などはやっぱり差がでます。

ボケはレンズでどうとでもなりますが、それでもマイクロフォーサーズには限界がありますので…人物写真などになるとハンカチ咬みながら「きー!くやしいっ!」とやりたくなるような差を感じる時もあります。

最後の「自己満足感」については後述。ここがマイクロフォーサーズ持ちの変なコンプレックスにも繋がる部分かと思いますので。

マイクロフォーサーズの強み

・とにかくボディが軽量コンパクト

・同じ長さでも焦点距離を稼げるのでレンズも軽量コンパクト

・ボディもレンズも比較的安価なのでお財布に優しい

マイクロフォーサーズ最大の利点は『機動力』、もうこれに尽きます。それゆえに「お散歩カメラ」なんて言われてしまうのですが…。

フルサイズ機で70-200mmクラスのズームレンズを持ち歩くとなるとそれなりに重量感がありますが、マイクロフォーサーズならば…

同等の焦点距離ズームレンズはコレ。私の常用レンズでもあるのですが、アホみたいな軽さとコンパクトさなのに35mm換算80-300mm。この+100mmが意外と便利だったりもします。

さらにオリンパス機は手振れ補正がチート級ですので、ちょっとした写真ならば片手でパッと手持ち撮りも簡単。35mm換算50mm程度の標準域などは歩きながら撮ってもブレ知らず。望遠域になるとさすがに歩きながらは無理ですが、35mm換算300mmでも手持ちでシャッター速度1秒程度は可能です。

そして最近発売されたテレコンを装着すれば、サイズと重量はほぼ変わらないまま35mm換算160-600mmというバズーカレンズに早変わり。

軽く肩にかける程度のカメラバッグで山を登ったり川を渡ったりしつつ、そのまま望遠撮影に対応できるのは非常に便利です。さらにオリンパスの上位機と上位レンズは防滴性能も鬼ですので、レンズ面の水滴さえ対処できれば土砂降りの中でも気にせず撮影できます。

でもセンサーサイズがねぇ…

などと軽量コンパクトをいくら訴えても、フルサイズ持ちの口から出てくるのは…

「いくら軽くても、センサーサイズが小さいから…画質がねぇ…」

という決まり文句。まるでこちらのカメラが『低レベルな玩具』であるかのような口ぶりに悔しい思いをしたり、変にカッコつけた言い訳をしてしまう事もあるでしょう。ええ、あるでしょうとも。

私も昔、オリンパスに乗り換えた頃はちょっとだけコンプレックスを感じました。

さぁ、全国四千万(そんなにいないと思いますが)のマイクロフォーサーズ持ちの皆様!!堂々と言い訳しようじゃありませんか!

小さな写真でも違いは明白…ですか?

まずそもそも、スマホやPCのモニタでフルサイズ機の写真とマイクロフォーサーズの写真を明確に区別できる人はそう多くありません。「そんなの一目見りゃわかるよww」とか言っている子供は可哀そうな目で見てやりましょう。

もちろん引き伸ばしてプリントすれば差は出ます。六つ切り・四つ切あたりでも並べて比較すれば差が出てきますので、さらに大きなパネル写真で本気の写真展覧会を開催するようなレベルでは厳しい場合もあるでしょう。国内のトッププロにオリンパス使いが少ないのは必然です。オリンパスに属するプロの方々も「何があっても絶対にオリンパス機しか使わない」というわけではありませんし(一部の方を除く)

つまるところ『自分の写真の用途』が大事だと思うのです。

モニタで写真を愛でたり、ホームページに使ったり、L版プリントしたり…といった用途にしか使用しないのに『やっぱりフルサイズじゃないとね!』とか言ってしまうのは、片道15分の会社往復しかしないのに見栄を張ってフェラーリを所有するようなもの。

いやいや、それで気持ち良くなれる方はそれで良いんです。全然バカにしているわけではありません。

自己満足というのは趣味の世界では大事な要素です。

本当に『趣味』の範囲でカメラを使用するならば、いくらでもこだわってもらってかまわないと思います。

軽いは正義・機動力は正義

誰だって装備は軽いほうが良いのは当たり前の話なのですが、撮影スタイルも人それぞれ違いますし、撮影対象も違います。

車に荷物を積んで移動し、降りて撮影準備…といったスタイルで動ける方ならば、ちょっとくらいデカかろうと重かろうと『重いなぁ』で済む話でしょう。

もちろん山登りと撮影を兼ねる方も多くいますし、フルサイズ機+レンズ多数の重装備でどこまででも行動する方もいます。それは純粋にすごいなぁ…と尊敬してしまいます。

私もネイチャーが主なので、山にはよく入ります。ただ『登山』という方向ではなく、山の奥深くの森(にいる生き物)を求めて…といった方向ですけど。

バイク移動→徒歩移動→山…で歩き回り、山→徒歩移動→バイク移動…で現場チェンジ。全部の装備を持った状態でコレを繰り返すとなると、やはり『重いなぁ』では済まされないんですよね。宿にも泊まらないので荷物を預けておく場所もありませんから、常に全てを身に着けて行動しなければなりませんし。

見た目の軽さも大事

ここはおそらく、自己満足でカメラを持つ人とは相反する部分かもしれません。

そういった方にとっては「おおー、立派なカメラ持ってるなぁ」と思われる事は大事なのでしょうから。

カメラマン女子

私の知人にも普段はオリンパス持ちでありながら、イベントなどの「多くのカメラ持ちと遭遇する場」にはキヤノン機を持っていく…という女性がいます。

もちろん状況に合わせて道具を変える事は大事ですので、理由があってキヤノンを持っていくならば全然良いと思うのです。しかし彼女が持っていくのは中古で買った古い機種。性能的には普段使っているオリンパス機よりも数段劣るうえに、レンズも安価なモノを1本しか持っていないはずなのですが・・・それでも「素人っぽく見られるのが嫌」という理由でゴツいキヤノンを持ち歩くようです。

おそらく彼女にとっては『何をどう撮るか』よりも『ナメられない事』が大事なのでしょう。

まったく、なんのためにカメラを持っているのやら…と呆れてしまいますが、そこは人それぞれの価値観ですから否定も批判もしません。私とは考え方が違う、というだけの事です。

もちろんそういった『見た目のプロっぽさ』が大事な場面はたしかにあります。個人の飲食店などから撮影依頼を受けて行った際に、小さなミラーレスカメラを取り出して撮影していたのでは「え、それで撮るの?」と思われてしまうケースもたしかにあります。

しかし、一般女性をモデルに撮影する方などはわかっていただけると思うのですが、ものものしいカメラを向けられると表情が硬くなってしまうケースもあります。

私が過去に、とある農家に密着して撮影した際、コンパクトなOM-D E-M5(+パンケーキレンズ)が大活躍しました。威圧感なくポケットからスッと取り出せるので、気楽にポンポン撮らせてもらえるんですよね。

子供達も『仕事の道具』ではなく『遊びで撮ってるだけ』と思いこみ、べたべたカメラを触りに来て困るほど(笑)しかしとても自然な笑顔を撮影する事ができました。

もちろん、どんなカメラを所持していようともモデルの緊張を解きほぐせてこそのプロです。その点、私はしょせん素人という事でしょう。

しかしこの小ささが自分の欠点を補ってくれているというのも事実です。

そのカメラを持つ理由

結局のところ、私としては『カメラに何を求めるか。自分にはどういった利点が必要か』だと思うのです。

その結果『他人からどう思われるかは興味ない。多少画質を犠牲にしてでも、小型化と機動力を重視したい』という結論に至り、オリンパスに着地です。

今でも相変わらずマイクロフォーサーズを見下すカメラ持ちには出会いますし、私の話を聞いてもなお『プロだったらなおさらフルサイズだろ』という的外れな主張しかできない方もいます。人の話が理解できないんですよね、そういう方は。宗教と一緒です。

しかしそういう方が私よりカメラで稼いでいるかというとそうではなく…単なる趣味だったり、ただの懐古主義だったりするわけで。

過去に私なんぞよりよっぽど有名で、遥かに稼いでいるネイチャー系プロカメラマンの方(キヤノン使い)とじっくりお話する機会があったのですが・・・決して一概に『プロ=センサーサイズ』という視点ではありませんでしたし、マイクロフォーサーズの利点も欠点も熟知したうえでキヤノンという選択肢に至っており、とても納得できる内容でしたし勉強になるお話でした。

もちろんそれを聞いたうえで、私もマイクロフォーサーズという選択は変わりません。

もうとどのつまり、言いたい人には言わせておけば良い…となってしまうんですよね。反論したって説明したって無駄なんです。もう完全に『マイクロフォーサーズ=素人向けのカメラ』という概念でしか見れないんですから。

「マイクロフォーサーズはセンサーサイズが小さいから画質が…」などという的外れな指摘よりも「マイクロフォーサーズはちょっと暗いだけでISO感度が…」とか指摘されたほうが「むぐぐっ!」となりますよ。ホント、そこだけは辛いところです。

しかしあなたにとってそれが必要な選択なのであれば、堂々とマイクロフォーサーズを誇りましょう!!

そんな人を気にするよりも、マイクロフォーサーズの利点を生かしていかに良い写真を撮るかを考えたほうがよほど有意義です。

もしくはマイクロフォーサーズの利点を生かして、いかに通行中の女性の尻をバレずに撮影するかのほうが私にとってはよっぽど重要です!

注!)盗撮は犯罪です。モデルの同意なき撮影はやめましょう。

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